偏った想像力が、世界を破壊する

2016年に発売されベストセラーとなった「サピエンス全史」で、作者のユヴァル・ノア・ハラリ氏が、人類の歴史においては認知革命、農業革命、科学革命の三つの大きな進展があったとし、特に認知革命によってホモサピエンスはネアンデルタール人を滅ぼした。

認知革命とは、人間(ホモ・サピエンス)が実際に存在しない創造で生み出したものを人間同士で共有できるようになったことだ

これによって、宗教、社会組織、国家、現代では企業、学校といった物質として存在していない創造で創ったものを共有することができるようになった。

ホモ・サピエンスが獲得した集団行動がとれる能力は、現代に生きる私たちも大きな恩恵をもたらしている。

私たち人間は、創造力があるから発展してきた。しかしその創造力は、時に暴走し妄想となる。

「あいつが私を陥れようとしている。だから、俺が先に殺す」

このような妄想が、どれくらい多くの人々を殺人に走らせたのだろうか。

特に何の情報もない時代には、妄想が妄想を呼び、病気になったのは霊のたたりだとして、莫大な金を祈祷しに支払い、悪霊を追い払ってもらうこともしていた。

それはシロ魔術と言われ、呪いをかけるのは黒魔術と言われる。

私は、そのような魔術的な力については、否定しきれない。人間の潜在力や宇宙の力には、まだまだ分からない事が多くあるからだ。

人間が思考の中で生み出す力は、良く言えば「創造力」となり、悪く言えば「妄想力」と表現できる。

その創造力や妄想力が、人間の愛憎劇や素晴らしい芸術を生みだしてきた。体の中から湧き上げってきた熱いものが、創造力や妄想力に火を付け、芸術を産み出す。

私は、この世の正しさは、ほとんど相対的だと思っている。
けれども、世の中には、市民の無知をいいことに勝手な事をやっている人が多すぎる。

それだけ人間の認知革命によって作られた枠組みというものは、その時々の権力者にとって都合よく利用されてきた。

認知革命というものが、本当に人間を幸福にしたのでしょうか。この二万年の歴史の中で、人間は、地球上に王者として君臨してきましたが、果たして、それが今後も続くのだろうか。

人間は、自らの利益とか保身のためには、異常なほどの創造力、妄想力を働かせるが、それ以外になると至って貧困な創造力しか発揮できないという欠陥を抱えている。

再訪をお待ちしています。

最終更新日

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Author: レイニー鈴木

アフター⑲研究所所長 新しい音楽やガジェット好きで管理社会を憂うオジサン。 特に裏道散策が大好き!ほかにもDTMなんかやってるAppleカルトです。